じいじの検査

ハウスイカ

 

今日は、じいじの検査に連れて行きました。ので、じいじ(父)の話。

じいじの思い出話・・・ありません。じいじは、起きてから寝るまで働きずめで、遊んでもらった事がありません。私が子供の頃、朝、起きた時には、働いています。夜、寝る時にも、働いています。一緒に寝たのは、週に一度か二度しかありません。兼業農家だったので、仕事がない日は、田畑にいます。ばあばも、一緒に働いています。

それでも、いくつかの思い出があります。

食べて行くのがやっとの家族だったので、贅沢は一切ありませんでした。それでも、貯めておいて、毎年、正月過ぎに、豊川稲荷に初詣に行ってました。名鉄電車で新岐阜から豊川まで、弁当を食べながら行きます。窓の外には、見慣れない風景が、走ります。豊川稲荷でお参りを済ませ、時間がある時には、岡崎城へ。名鉄電車で新岐阜へ戻ると、最上階のレストランで、日の丸の立ったお子様ランチを食べます。この頃の、唯一の楽しみでした。

私が中学生の時、手首の捻挫で自転車に乗れませんでした。じいじは忙しくても、バイクの後ろにのせて、中学校まで送り迎えしてくれました。

じいじの人生は労働だけです。遊びを知りません。老化で、体が不自由になって行きます。テレビ体操やお母さんと一緒を見ながら、体操を勧めていますが、喜んでやってくれません。体を動かす事、イコール、仕事が染みついているので、ただ動かすだけの運動は意味のない事と思っているようです。この時代の人々は、皆、そうかも知れません。

何もしなくて良いので、遊んでくれ~!